本記事は,Surfaceを中心とした2in1のWindows環境で,PDFの文書を読むなどするノマドな読者を想定し,結局どうすべきなのかを検討するものとなっています.その後,考えをやや変えまして,こちらに新作を書きました.
結論
結論から言って,Surfaceを始めとするWindowsタブレット又は2in1モデルでPDFをストレスなく読むためには,Drawboard PDFなどの有料アプリをインストールすることが,機能的にもコスト的にも最善であると言えます.
なぜ,そこまでしないといけないのか.それは,おそらく私と同じような以下のような経験をされている方には,分かっていただけるでしょう.もし,この記事を読んで同じ課題を感じていた方は,おそらくこれが解決策となります.
課題:2in1のWindowsタブレットは結局タブレットとして使いにくい
Apple iPadの奇跡
Apple iPadをお持ちの方は,おそらくこの不満を持っていないとは思います.それは例えば「Good Reader」などのアプリが充実しており,その機能はWindowsの無料アプリケーションとは一線を画すからではないでしょうか.
更に,iPadが良かったのは,タップ&ホールドで単語ごとに選択できたり,それをずっと伸ばして,あるところまで選択してマーカーしたり,下線を入れたりする作業がやりやすいというメリットがあった.
そのため,次第に新しくなっていくiPadのバージョンアップを見て,それを改めて買おうかどうか悩んだものです.それに,今はアップルペンシルという使えるアイテムも存在するので.隣のお兄ちゃんが使っているのを見て,やっぱりこれか?と思ったものでした.ちなみに,今買うならiPad Air 3がいいらしい.
ところが,自分は既にSurfaceを買ってしまっている.iPadの良さは分かっているが,8万かぁ...(ちなみにSurfaceまだ買ってないって人は,新生活応援キャンペーンとかで買うと1万円ぐらいお得らしい.あと,Pro7買うならまとめ買いとかもお得).
Surfaceペンと新ブラウザMicrosoft Edge
ここはSurfaceで何とかしたい.でも,タブレット化したときに,それまでWindowsのノートPCで使用していたようなPDFリーダーは使い物にならないことが徐々に分かってきました.
例えば,普通にサーフェスペンでなでたり,指で長押しすることでは,ハイライトとか,下線を引くことができません.ここは,要注意です.
だとすると,どうしたらいいのだろう?そういえば,Windows10に合わせて新しく作られたブラウザであるMicrosoft Edgeやサーフェスペンを出しているからには,その辺の使い勝手がいいように設計されているのではないか?そのような淡い期待というか,仮説を持って,使ってみることにしました.
その結果ですが,新ブラウザEdgeはかなり良いです.コマーシャルなどでは,Webページ上に直接書き込みができて,しかも保存できるといったことが紹介されていますが,直接書き込みの機能はなかなかにいい感じです.メモとかするなら,これもアリですね.
実際,White Boardなどのアプリや,Sticky Notesなどは,サーフェスペンでの入力には,かなり特化しているというか,そこだけは間違いなく動くというのが印象ですね.
※追記:Wihte Boardは,オンラインミーティングが増えた,今の御時世結構活躍します.一枚のホワイトボード上で,ズームイン・ズームアウトが使えるのは,とても使い勝手が良いです.Zoom上でも,上手く動くし,録画も確認しました(2020/5/26追記)
これらのアプリは,これからも進化していくでしょう.したがって,Edgeについてもこれから更なる改善が見込まれることは確かですが,現時点では私達の求める状態になっていないというのが,残念なところでしょうか.
具体的に言うと,せっかくサーフェスペンでいじれるのに,デジタル読書に欲しい機能が,まだまだ成長していない感じです.例えば,下線を入れるとか,その色を変えるといったことができないのです.できるのはハイライトと,フリーハンドでの書き込みだけかな今の所.あと,それを消す消しゴムと.ちょっとこれだと不満ですよね.
その他Windowsで使えるPDFのリーダーではどうか?
その他,PDFリーダーとしては優秀ですが,タブレットとしてのSurface上では上手く働かなかったアプリをいくつか示しておきます.
- Adobe Acrobat Reader (DC含)
- 同 Acrobat Reader Touch
- Primo PDF X-Change Editor
結局何が問題だったのか
結論としては,有料アプリを入れることで解決したわけですが,ある程度資本を投じて,タブレット用にアプリを開発してくれないと,WindowsタブレットでのPDFリーダーは改善していかないでしょう.
現状でのWindowsタブレット上でのほとんどのPDFリーダーの課題としては,以下のような点が挙げられます.
- PDF上に自由に描画する場合,ペン先の色や太さを簡単に選べない
- マーカーをする際や,下線を引く際にワンタッチ(例えばペンのみ)で,さっと引くことができない.
- PDFを文書上のセンテンスをコピーして他に貼り付けたいなど,抽出をしていく際に,さっとコピーできない.
これらの点は,有料アプリにおいてより細やかにケアされていると言えます.
実際,Drawboard PDF(ストアに移動後、検索窓に左記アプリ名をコピペしてね)は,建築業などPDFで設計図を見たり,いじったりする職業の方向けの細かいスペックが載っています.それによって,上記課題は解決されています.これで¥1,400だとすれば,iPadを新たに購入するよりは,断然良いわけです.
隠れたメリットは何か
また,隠れたメリットとしては,iPadなどよりもクラウドサービスとの連携がシームレスであることですね.
iOSの改定で良くなってきているとはいえ,iPadなどのiOS系のデバイスにはファイルという感覚がユーザー側に認識されないようにできているため,クラウドを通じたサービスなどは,実はWindowsのインターフェイスの方が,まだ有利だったりします.この辺りは,おそらく一部の人にしか通じない話なので,あくまでもおさえということで.
興味のある方は,別途調べてみてください.
まとめ
ということで,本記事ではSurfaceを中心としたWindows 2in1デバイスにおいて,PDFを読む環境として,有料アプリの使用のススメを書いてきました.
実質¥1,500以下で,iPad¥80,000との比較に十分耐えるPDFリーディング環境が得られます.試してみてください.
※追記:今確認すると,有料は内部課金になったんですね.ここに書いたような機能は無料ってこと?ならなおさら選ばない理由はないですね(2020年6月12日).
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